アメリカ、イギリス、ベルギーは利益のためならクーデターを起こし、国連事務総長も殺した過去 | 《櫻井ジャーナル》
ダレスはデブリンにルムンバ暗殺を命令、「病気を引き起こす毒物」を開発していたシドニー・ゴットリーブが1960年9月にコンゴ入りしている。その毒物は使われなかったようだが、その月にクーデターでルムンバ政権は倒されてモブツ・セセ・セコが実権を握った。自宅軟禁になったルムンバは逃走試みるが、その年の12月に拘束され、翌年の1月に拷問を受けた後に殺害されている。
アフリカは資源の宝庫である。その資源を略奪することで欧米の巨大資本は莫大な富を獲得し、その富を使って支配力を強めてきた。したがって、アフリカが自立することを彼らは許さない。
それは今も同じで、2007年にアメリカはアフリカ大陸を担当する統合軍、AFRICOMを創設、アフリカを統合、欧米から自立させようとしていたリビアのムアンマル・アル・カダフィを11年10月に殺害した。アフリカとの関係を強めていた中国を追い出そうともしている。