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ロシア、ＥＵのエネルギー市場自由化めぐりＷＴＯに協議要請 | Reuters

ロシアは、世界貿易機関（ＷＴＯ）に対し、エネルギー市場改革に関する法令「第３次エネルギーパッケージ」について欧州連合（ＥＵ）との協議を要請した。ＷＴＯが１日、明らかにした。ロシアは、ＥＵ規定にＷＴＯの合意と一貫しない部分があるとの意見を表明したといい、同機関に判断を求める事態につながる可能性がある。

ＥＵは２００９年に、ガスと電力市場の自由化を目指して同パッケージを制定したが、ロシア企業は一部規定に応じなかった。一連の法令は、ＥＵ加盟国による天然ガス輸送系統や送電網へのアクセスをロシア企業に認めさせるなど、利権の譲渡や市場シェアの低下を強いる内容であり、同国の協議要請はこれらの点に関するものとなっている。

さらに、第三国がエネルギー生産や供給、輸送に関する承認を受けるためには、差別的な規定があるとされる。

ＷＴＯ加盟国は３０日以内に協議を行い、解決に至らなかった場合は６０日後にＷＴＯの紛争解決機関に対し紛争処理小委員会（パネル）の設置を依頼する。