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クリミア:開発に中国企業 露、蜜月アピール - 毎日新聞

 ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を隔てるケルチ海峡に橋またはトンネルを建設する計画に中国企業が参入を表明していることが明らかとなった。5日付のロシア紙コメルサントが報じた。今月後半に予定されているプーチン露大統領の中国訪問時に両国間で覚書を交わす可能性があるという。緊迫するウクライナ情勢をめぐり欧米が対露制裁に踏み切るなか、中露の連携強化をアピールするものといえそうだ。


 コメルサント紙によると、中国から参入を計画しているのは国有のインフラ建設大手「中国鉄建」と、香港に拠点を置く民間投資会社「中国国際基金」。ケルチ海峡をまたぐ橋の建設費は12億ドル(約1220億円)、トンネルの場合は30億ドル(約3060億円)が見込まれており、ロシアは中国側の資金力と大型インフラ工事の実績に期待している模様だ。


 ケルチ海峡の最狭部は約4・5キロで、現在はカーフェリーが運航しているが、ロシアはクリミアを本土と陸続きにすることで実効支配の強化を狙っている。また、中国は昨年末にウクライナ政府とクリミア西部の港湾整備で合意するなどクリミアでの投資に乗り出していた。


 プーチン大統領の訪中では、長年の懸案だったロシア産天然ガスの中国供給で価格面を含めた最終合意が見込まれている。ウクライナ情勢でロシアが孤立を深めるなか、中露蜜月を演出することになりそうだ。


 クリミアのロシア編入について中国は立場を明確にしていないが、国際法違反と批判する欧米とは一線を画しており、ロシアを事実上支持しているとの見方が強い。