https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

キエフは騒ぎを起こし、日本はお金を渡す - The Voice of Russia

デニソワ社会政策相の話に感化された坂田大使は、この複雑な問題を解決するために、日本はあらゆる手を尽くしてウクライナを支援すると約束した。坂田大使は、「なぜこのような状況が生じたのか?」と質問することもなかった。キエフに駐在する坂田大使は、恐らく、キエフに居座っているウクライナの非合法政府と同じように、全ての責任はロシアにあると確信しているのだろう。


だが、ウクライナの合法的な大統領ヤヌコヴィッチ氏を解任するために、ウクライナ西部からファシスト武装勢力を政治の場に送り込んだのはロシアの政治家ではなく、ウクライナの政治家と大資本家たちだった。彼らは、クリミアに大勢いる、強制的なウクライナ化に反対する人々を含めた、新政権を支持しない人々を厳しく処罰すると発表した。クリミアの住民たちは自分たちの安全を守るために、ロシアの保護下に戻るしかなかった。


なお、ナタリヤ・ポクロンスカヤ検事総長を含めたクリミアの新政府は、クリミアのウクライナ人たちを迫害してはいない。ウクライナ語にもロシア語やタタール語と同等の公的地位が与えられている。


だが、クリミアの住民たちの決定に腹を立てたキエフ政権は、クリミアの住民の銀行口座を凍結し、クリミアの大部分の水の供給源となっている北クリミア運河への水の供給を停止するという、あまり文明的ではない行動に出た。これが、デニソワ社会政策相が語った、「クリミアへの水の供給問題」と「作物の収穫への脅威」が生じた原因だ。

デニソワ社会政策相もクリミアに私有財産を持っていた。ウクライナのサイト「PolitRada」(http://politrada.com/dossier/persone/id/472)によると、デニソワ社会政策相は、2000年代初めにクリミアの予算を横領して莫大な財産を手に入れたが、当時のレオニード・クチマ大統領が調査の停止を命じ、刑務所入りから逃れたという。


恐らく坂田大使は、デニソワ氏の経歴の詳細を知っているだろう。日本やその他のあらゆる文明国で、ウクライナの多くの政治家や政府の役人たちを大富豪にしたような「企業家活動」を行った場合は、政府や議会から追放され、逮捕されることもある。だが、誰と仲良くし、誰を手助けするのかを決めるのは、在ウクライナ日本大使館でも、また日本政府でもない。それを決めるのは、米国だ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140521#1400669194