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『21世紀の資本論』は「STAP細胞」と同じ?【デモクラシーのゆくえ:欧州編】

「現代のマルクス」ともてはやされた左派の新星ピケティ氏は、ケインズ派ノーベル経済学賞受賞者、クルーグマンスティグリッツ両氏からも称賛された。


しかし、英紙フィナンシャル・タイムズのクリス・ジャイルズ経済部長が「肝心のデータに誤りがあったり、説明がつかなかったりするものがある」と異を唱えた。


ピケティ氏は「かなり多種多様なデータを用いたので、調整が必要だった。データを改良していけることに疑いは持たないが、それによって本質的な結論が変わることはないだろう」と反論した。


ピケティ氏は誰にも検証可能なようにデータ・ソースをオープンにしている。


クルーグマン氏も早速、米紙ニューヨーク・タイムズのブログで、「FT紙のジャイルズ経済部長がピケティ氏の結論までひっくり返そうと試みているとしたら、やり過ぎだ」とピケティ氏を擁護した。

競争原理を重視する新自由主義とグローバル経済で貧富の格差は拡大、世界金融危機対策のしわ寄せが低所得者層を直撃した。


不満が先進国を覆う中、ピケティ氏は「富の格差は第一次大戦前のレベルに向かって広がり始めている」と警告したのだ。ピケティ氏は正しいと思わせるニュースは至る所に氾濫している。

産業革命は機械が人間の筋肉に取って代わった。そして、残酷なほどの貧富の格差をもたらし、資本と労働の対立を生み出した。マルクスの『資本論』はその理想とは裏腹に、悪魔のような共産主義体制の理論的根拠とされた。


急速に進展する知的産業革命で、やがてアルゴリズムが人間の頭脳に取って代わるだろう。社会はアルゴリズムを作り出す人間と、そのアルゴリズムに従わざるを得ない人間に分断されるかもしれない。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140516#1400237070
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140508#1399545821