緩和縮小は年内終了、利上げはインフレ動向次第=シカゴ連銀総裁 | Reuters
米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は2日、トルコのイスタンブールで開催された会合で米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小が年内に終了するとの見通しを示した。
「緩和縮小は今年末までに終了すると見込まれている」と語った。
また、FRBのインフレ目標の2%は上限とみるべきでなく、それより高くなる可能性があると述べた。
また失業率が若干上昇しても意外ではなく、FRBの見通しには織り込まれていると指摘した。労働参加率は予想以上に低下したとも述べた。
FRBが利上げを検討するためには、インフレ率が目標に近づく必要がある指摘。インフレ率が現在、FRBの目標の2%を下回っていることから、利上げは2015年か16年になる可能性があるとの見解を示した。
総裁は「現在の経済状況からみて非常に緩和的な政策が15年、あるいは16年まで続くのは適切との判断に、理解が深まりつつある」と述べた。
エバンズ総裁は、向こう3四半期の米経済成長率を3%程度と予想。第1・四半期は在庫調整が成長の足かせとなったが、今後はそうならないとの見方を示した。