IMF専務理事、世界経済見通しの下方修正示唆 | Reuters
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は6日、世界の経済活動は今年下半期に力強さを増し、2015年に加速する見通しだが、その勢いは当初予想よりも弱いかもしれないとの見方を示し、IMFが成長率予想を引き下げる可能性を示唆した。
同専務理事は経済関連の会合で、各国中央銀行の緩和策による需要底上げ効果は限定的と指摘。債務を持続可能な水準に維持することを前提に、各国は成長支援に向けインフラや教育、医療などの分野に投資するべきとの考えを示した。
今月中に発表されるIMFの世界経済見通しは、4月に公表された内容とはわずかだが若干異なる、と指摘。IMFは4月に、世界の成長率予想を2014年は3.6%、2015年は3.9%と発表した。
「潜在的成長が予想よりも弱く投資が引き続き低迷しているため、世界の経済活動は上向いているものの、その勢いは予想ほど強くない可能性がある」と語った。
一方、中国経済が急激に減速する可能性は低いとの見方を示した。「アジアの新興国、とりわけ中国に関しては安心している。急激な減速はなく、より持続可能な水準に成長が若干減速し、今年の成長率は7─7.5%になると見込んでいる」と述べた。
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