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マレーシア航空MH17便は誰に撃墜されたのか? (連載「パックス・ジャポニカへの道」) - 原田武夫国際戦略情報研究所公式ブログ

かつての「冷戦時代」であればロシア語という言語の障壁があり、こうした反論は西側メディアで往々にして無視された。だが、今や時代は変わり、ロシアも英語メディアで堂々と反論する。そのため、そうしたロシアの反論はインターネット上で世界中に伝播し、西側有力メディアによる「パブリック・ディプロマシー」もそう簡単には機能しなくなっているのが現実なのだ。

2度にわたるロシア革命を経て成立した「旧ソ連」の歴史は正にそうしたアシュケナージたちと「ロシア国民主義」を掲げるロシア人エリートたちの抗争の歴史であったといっても過言ではない。そしてそのことは旧ソ連の落とし子であり、同時に国内外のアシュケナージ勢によって簒奪されたエリツィン大統領(当時)下でのロシアの立て直しという大役を一任されたプーチン露大統領こそ、もっとも認識し、意識しているはずのことなのである。したがってこの問題は「うまく処理されなければならない」というわけなのだ。


実は同じことは米国のオバマ政権についても言える。オバマ米大統領は確かにロシアを糾弾し、それを理由に制裁強化を行うと言い出している。だが同時に「この問題は国際調査団によって調べられるべきだ」とも言っているのである。ロシアを追い込めるためのように見えつつ、こうしたアプローチによってむしろ「国民国家を超える本当の問題」が浮かび上がることも指摘しておかなければならない。つまり米国もロシアと共に「本当の問題」を炙り出させようと、居丈高な表向きの態度は別に、いよいよ着手し始めたとも解釈することが出来るのである。

いずれにせよ大事なことは、私たち日本人も決して今回の事件とは無関係ではないという点だ。なぜならばプーチン露大統領が権力を握るにあたってこれを支援していたのは他ならぬ「本当の日本勢」だったからであり、同時にマレーシアはこの「本当の日本勢」のアセット・マネジメントにとって必要不可欠な手段を提供する国家であるからだ。詳論については稿をあらためて、と考えるがこの点についてもあわせて指摘しておきたい。

「目立って見える人・組織、そして事柄」ではなく、「全く目立たないが影響力が甚大な人・組織、そして事柄」こそ物事の本質である。皮相な、曰く「分析」を大量生産する専門家たちの言葉に翻弄されることなく、真実をつかみとり、未来を築き上げていかなければならない。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140719#1405767491
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140408#1396953918