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マレー機事件、ウクライナは捏造情報を流布、ロシアが非難 - The Voice of Russia

 国連安保理はマレーシア機撃墜事件の真犯人に責任を追求し、事件の原因究明のため、公平で独立性のある国際的な捜査が確保されるよう呼びかけた。この要求が書かれた決議は7月22日、全会一致で採択されている。ロシアは事件究明にオランダが主導的役割を演じることを歓迎し、この問題で「偽造情報を流布した」としてウクライナを非難した。


 ロシアのチュルキン国連大使は、ロシアはウクライナ上空でのマレーシア機撃墜事件の捜査に自国の代表を送る構えであり、オランダが主導権を握ることでより客観的かつ有効な捜査が可能となるだろうと期待を表した。国連安保理の席でチュルキン大使は悲劇の原因について「捏造した情報を流布」したとしてキエフ当局を非難し、次のように語っている。


キエフ当局のやり口はひどい。捏造情報の流布から始めた。しかも国連安保理の場でもそれを行った。世間を騒がせた、義勇軍司令官らの音声録音も、複数の会話の音源を組み合わせたものであることが判明した。しかも会話は7月17日の事件の前に行われたものだった。ウクライナ内務省の発表したビデオは、地対空ミサイルシステム『ブーク』がロシア領内へと移送されている様子を映し出したことになっていたが、これも実際はキエフ当局の掌握するテリトリーで撮影されたものだった。このため、もしこれが撃墜事件であったとしても、その背後にいるのは義勇軍では決してありえないことになる。」


 文字通り事件の起きる1分前に、ウクライナ南・東部を米国の宇宙機器が通過している。この宇宙機器は様々な射程距離のミサイルの発射を発見し、追跡することを目的としている。これについては21日、ロシア空軍参謀本部第1作戦部部長のアンドレイ・カルタポロフ中将が声明を表し、米国に対して人工衛星からの映像を詳細な検討に付すために国際社会に提出するよう求めている。これに加えて、ロシア軍部はマレー機のそばにウクライナ空軍の戦闘機、Su25を目撃している。マレー機がレーダーから姿を消したあと、ウクライナ軍機は民間機が落下した地点の空中を哨戒している。


 アンドレイ・カルタポロフ中将は詳細をあげ、キエフ当局が未だに断固として否定しているこの事実の説明を求めて、次のように語っている。


「Su 25がマレー機から離れていた距離は3−5キロメートル。Su 25はその特徴から高度1万メートルまで上昇が可能だ。常設の軍備には空対空クラスのミサイル、R 60が含まれている。これは最高12キロメートル離れた標的を捉え、攻撃する能力があるもので、5キロ圏内であれば撃墜は保証できる。一体どんな目的で軍用機が民間機の航空路を、ほぼ同時に並行して飛行することがあるのだろう? この問いに答えていただきたい。」


 事件については、ロシアの客観的な観測手段が捉えた詳細は他にもある。マレー機はドネツク州上空で航空路を北寄りに14キロずらしていたことがわかった。その後、マレー機は本来の航空路に戻ろうとしたが、その境界線にまで到達する間もなく、事件が起きている。パイロットがこうした行動をとる理由については、キャビンの自動録音やウクライナ航空管制官とのやりとりの解明を待たねばならない。


7月22日、義勇軍は約束どおりマレーシア側の代表に事件現場で見つかった「ブラック・ボックス」を手渡したことが明らかになった。ロシア軍部はさらにもうひとつ、ウクライナ軍が事件に関与した疑いを示す証拠を掴んでいる。事件当日、ウクライナ対空防衛隊はドネツク上空に「3ないし4」機の地対空ミサイルシステム「ブークM 1」を追加していた。しかも、マレーシア機の航空路は「ブークM 1」の行動ゾーンに入っている。7月14日から18日にかけてのこの「ブークM 1」の位置を写した人工衛星からの映像がある。写真では「ブークM 1」の中隊のひとつが撃墜事件の当日、ドネツクから50キロメートルの、義勇軍の掌握するテリトリーに最大限近く移されているのがわかる。ところが事件の翌日にはもう、その中隊は配置換えされている。キエフ当局はこの事実についてのコメントを控えている。


 ロシアは事件の原因究明の誠実かつ透明性の高い、公平な捜査のために、こうしたデーターをほかのものと合わせ、国際的専門家らに提出する構えだ。