https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

米国政府も露国政府も日本のマスコミも過去から学んでいるが、その結果はバラバラで、本性が反映 | 《櫻井ジャーナル》

 アメリカ政府もロシア政府も過去の失敗から学んでいる。


 アメリカはイラクを侵略する際、「大量破壊兵器」とは無関係な写真や偽造文書を流して偽情報を信じさせようとしたが、後に嘘を暴かれる一因になってしまった。そこで、シリアの「化学兵器」でもウクライナでも自分たちは「証拠」を出そうとしない。


 ロシアは大韓航空007便事件の際、軍事情報を隠してアメリカが展開したプロパガンダに反撃できなかった。そこでシリアでもウクライナでも情報を開示しようとし、国際的で公正な調査を要求している。


 これでは情報戦でアメリカが負けてしまいそうだが、「西側」の支配層は強力な武器を持っている。言うまでもなくメディアだ。「西側」のメディアはアメリカ大統領の「お告げ」を最大限の音量で伝えるが、ロシア側が示す証拠、主張は無視、あるいは軽視する。それだけでなく、「お告げ」に徹するアメリカ政府に替わって怪しげな情報を流してもいる。日本のマスコミはロシアや反ファシスト軍が撃墜に関する調査を妨害しているかのように伝えている。「かのように」。そう言えば、そんな小説があった。

 ところで、ブークが運び出されたスラビャンスクには十数万人が生活していた。その住民はキエフ軍の攻撃を避けて約4分の3が避難、その多くがロシアで難民生活を送り、残った住民はキエフ軍に監視されながら生活している。そのキエフ軍に案内されたのであろう、日本の新聞記者は街の様子を見て「復興進み、活気取り戻す」と表現している。


 そうした日本のマスコミだが、彼らも過去から学んでいる。「権威」の「お告げ」を民衆へ伝達することで安穏な生活を確保していた戦前戦中の記者たち。敗戦で「権威」が崩壊しても責任は問われず、すぐに「権威」は復活し、それまでと同じように「お告げ」を伝え続けてきた。「原子力神話」を広めた責任も問われずにすんだ。権力を批判しても碌なことにはならない、長い物には巻かれた方が得・・・と彼らは学習したのだろう。


ウクライナ:北部スラビャンスク 復興進み、活気取り戻す - 毎日新聞

 「子供がいるのに配給物資にお菓子もないのよ!」。長女(10)を1人で育てているという地元女性、ヤナさんは、受け取ったばかりの乾燥豆などを手に、不満をぶちまけた。


 ヤナさんは自身の心情を親ロシアと言わなかったが「避難先から戻ってきた人が英雄視され、残っていた自分たちが『分離主義者』扱いされている」と怒り、あきらかに政府側の奪還を歓迎していない。