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グロース氏移籍で債券ファンドの傾向に変化か-より小規模志向 - Bloomberg

ビル・グロース氏がパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)を突然退社したことをきっかけに、1本のファンドが圧倒的な存在感を示す時代が終わりを迎えつつあるようだ。


他のどのアクティブ運用の債券ファンドも、PIMCOの旗艦ファンド「トータル・リターン・ファンド」(運用資産2000億ドル=約21兆5000億円)ほどの規模に近く達する見込みはない。同ファンドからはグロース氏の退社後に数十億ドルの資金が他のファンドに流出した。その恩恵を受けているダブルライン・キャピタルは同社のトータル・リターン債券ファンドについて、運用資産が1000億ドルに達するかなり前に新規資金の受け入れを停止すると説明している。これほどの規模は運用成績の足かせになりかねないためだ。


バンガード・グループといった他の運用会社も以前、同じような理由で新規資金の受け入れをやめた。運用資産が昨年2930億ドルでピークに達したPIMCOのトータル・リターン・ファンドの運用成績は、2012年末から他の同種のファンドの大半を下回っている。


モーニングスターの投信調査担当ディレクター、ラッセル・キネル氏は運用会社の間で資金の争奪戦が激しくなり債券投資家は恩恵を得られるとして、投資資金の集中が後退することは問題ないとの認識を示した。
米連邦準備制度理事会FRB)が来年にも利上げを開始する構えであるため、さまざまな債券を組み込んだファンドより、特定の証券や債券市場の一部に投資機会を見いだす資産運用会社に投資家は魅力を感じている。


ウェスタン・アセット・マネジメントのグローバル顧客サービス・マーケティング担当ディレクター、ジム・フリック氏は、グロース氏が1980年代から移籍前まで運用していた時のように「投資家が全ての資産を1社あるいは1本のファンドに注ぎ込む可能性は低くなるだろう」と語っている。

Gross Going From $293 Billion to $79 Million Sets a Trend - Bloomberg
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