香港では、民主的な選挙の実現を求める学生や市民によるデモ隊が２か月余りにわたって中心部の幹線道路に座り込んで抗議を続けており、３日前にはデモ隊と警察が激しく衝突し、多数のけが人や逮捕者が出ています。
こうした状況を受け、道路を占拠する抗議活動の発起人だった香港の大学の准教授２人と牧師の合わせて３人が、抗議活動で当局の許可を得ていない違法な集会に参加したとして、３日午後、警察に出頭しました。
准教授ら３人は、処分は今後検討すると言われたとして、１時間ほどで警察署から出て来ましたが、今後は座り込みには加わらないとしています。
また、准教授らは、２日、学生たちに道路の占拠をやめて別の形で抗議するよう呼びかけていて、３日、学生団体の代表は、「座り込みでは政府に圧力をかけられず、今後、何らかの決定が必要だ」と述べ、近くデモの参加者たちと今後の対応を話し合う考えを示しています。
ただ、参加者の中には、座り込みを続けるべきだと強く主張する人たちもいて、意見の調整が難航することも予想され、学生団体などが、次にどのような対応を取るのか注目されています。
