『誰でもできるストーリー式記憶法 (角川書店単行本) [Kindle版]』
No.1798
そして、私はこう思いました。
過去のことを思い出しているようで、「記憶」というのは、実は、常に現在形なのではないか、と。
事実を正確に覚えて正確に再現すること。これだけが記憶力の完成形ならば、人は機械を目指すことになります。しかし、「記憶力」の本質がそこにはないというのは、誰もが気付いていることです。
そう、私達が持っている「記憶力」というのは、実は、過去の事実を覚える力ではなく、その事実に意味を与える力なのではないでしょうか。
それだけでは、てんでばらばらの、無限にある事実から、思い出すべきものを拾い出し、並べて、解釈すること。事実と事実のつながりに意味を見いだし、つまり、「流れ」を自分で作り出し、そして、そこに自分だけの「ストーリー」を描く力、これを「記憶力」と呼ぶのではないでしょうか。
だから、現在の自分が作り出す、過去の事実の「ストーリー」という意味で、「記憶」は、常に、現在形なのではないでしょうか。
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