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イタリア語講読クラスで学ぶもの | 京都 山の学校|新しい学びの場

 「昔からの修辞技法のひとつとして類義累積あるいはシノニミーと呼ばれている表現形式は、いわば、既成の言葉でとめどなく周辺部から塗ってゆき、やがてその中心部に、色とりどりの透明えのぐの重畳によって、おぼろげに濃く暗い形態が現れ出ることを期待する手だてであった。」(前掲書中“読む楽しみ(の記号論)”より)


 イタリア語講読クラスで学ぶものはまさにこういうものではと感じます。代名詞の使い方や、古語の単語や、恋慕の表現のひとつひとつは、中心にあるものを現出させるために周りに塗り重ねる薄片であって、本当に学んでいるものは、その中心なのでは。


 ただその「中心」が何なのかは、わかりません。

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