鳩山由紀夫:クリミア生活、百聞は一見に如かず - The Voice of Russia
日本の元首相・鳩山由紀夫氏はクリミア訪問を終えるに際し、クリミアの生活は、メディアから百を聞くより自分の目で一度見た方がいい、と述べた。
「日本には百聞は一見に如かずという諺がある。ロシアにも同じような諺があると聞く。他人から百回聞くより自分の目で一度見ること。これが唯一の思考の仕方だと思う」。モスクワでセルゲイ・ナルィシュキン下院議長と会談した中で、鳩山氏。
クリミア訪問は、対ロ制裁が事実に立脚したものであるかどうかを個人的に確信するためだった、と鳩山氏。本当のクリミア情勢は日本のメディアが報じるものとは異なっている、という点は確信できたという。
以下のようなやり取りが、モスクワ滞在中に何回繰り返されたことか。
ロシア:なぜ日本は対ロ経済制裁に参加したのか。
日 本:武力による国境変更は許されない。ウクライナの主権侵害に対して抗議する。
ロシア:それは日本には関係がない問題である。経済制裁は日ロ関係を損なっている。
日 本:アジアでは中国による現状変更の試みが行われている。日中・日韓で領土問題を抱える日本としては、現状を見過ごすことはこれらの国に間違ったメッセージを与えることになる。
ロシア:日中、日韓関係の問題を、なぜロシアに持ち込むのか。
日 本:そもそもG7で、領土をロシアに奪われたことがあるのは日本だけである。ウクライナの問題は日本にとって他人事ではない(クリミア≒北方領土論)。
ロシア:その2つは同列には論じられない。ウクライナ南東部の犠牲はキエフの無責任な政策によるものである。ミンスク合意を守らないのはウクライナ側である…(以下略)
心焉に在らざれぱ、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえども其の味を知らず。: 中国古典の名言名句 ――1000選!
Aの人とBの人がいっしょに何かを見ても、
一方の人には気付くことが、もう一方の人には、
見過ごしてしまうことがある。その差は、心の作用――ということ。
心にこそ感受性の源があり、心が作用しなければ、
自分が向き合う対象の意味は理解することも判断することもできない。