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アングル：スペイン与党が地方選で苦戦、首相の再選戦略に暗雲 | Reuters

スペインのラホイ首相は、自らの再選に向けた戦略に疑問を抱く人々に対しては常に「わたしを信じてほしい」とだけ言い続けている。ただ、足元の地方選挙における中道右派の与党・国民党の苦戦ぶりは、景気回復のおかげで確実に再選を果たせるという首相の目論見に暗雲を漂わせている。

次の総選挙までの半年間で、スペイン経済の成長率は３％に達して５０万人の新規雇用が生まれる──。ラホイ首相はこうしたメッセージを掲げて２４日に投票が行われた統一地方選に臨んだ。

ところが多くの有権者に景気回復の実感が乏しい上に、与党が一連のスキャンダルに見舞われていたことを受け、統一地方選では左派で反緊縮財政を唱えるポデモスと中道右派で市場寄りの姿勢を示すシウダダノスという２つの新興政党が躍進した。

国民党は総じて勝利を収めたとはいえ、こうした新興政党の台頭によっていくつかの有力県議会で議席が過半数割れする事態に陥った。