https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

中村吉右衛門:「新薄雪物語」で刀鍛冶の団九郎 - 毎日新聞

 お家騒動に絡む悲劇を描いた義太夫物の名作「新薄雪(しんうすゆき)物語」が東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」で昼・夜に分けて通し上演されている。中村吉右衛門が久々に刀鍛冶の団九郎を演じる。


 昼の部「花見」と夜の部「正宗内」に登場する。名匠正宗(中村歌六)の子だが、悪人の手下。野心家でもあり、父から刀鍛冶の秘伝を盗もうとする。「花見」は1979年以来だが、「正宗内」は初めて。正宗は刀を鍛えるのに適した温度を知ろうと湯に入れた団九郎の手を切り落とす。


 「団九郎は初代(吉右衛門)も得意としました。正宗は職人気質。役者も職人ですから、苦労して覚えた技術を息子といえども簡単に教えたくない気持ちは分かる。命がけということでしょう」