ヨーロッパ中央銀行は、ユーロ圏の首脳会議でギリシャへの新たな金融支援について条件付きで合意したことを受けて、１３日、電話による理事会を開き、ギリシャの中央銀行を通じて行ってきた銀行への資金繰り支援について協議しました。
その結果、支援の条件となっている構造改革案の法制化に向けたギリシャ議会の審議を見極めたうえで判断する必要があるとして、ギリシャ側が求めていた資金供給の拡大を見送ることを決めました。
ギリシャでは先月２９日から２週間にわたって銀行の休業や預金の引き出し制限などの資本規制が続いていますが、ギリシャ政府は１４日から銀行の窓口業務の再開と資本規制の解除を目指すとしていました。
しかし、ヨーロッパ中央銀行が資金供給を拡大しなかったことを受け、地元メディアは、銀行の休業などが少なくとも２日間延長されると伝えていて、市民生活への影響がさらに広がることになりそうです。
