この展示会は、戦争や戦時中の体験を次の世代に伝えようと開かれたもので、秋篠宮ご夫妻と佳子さまは、全国から寄せられたはがきや日本兵の日記などの資料、およそ140点をご覧になりました。
このうち、滋賀県の女性がはがきとともに寄せた元日本兵の父親の日記には、クリスマスの前日、派遣先のフィリピンで現地の人たちと「早く平和がくればいい」と語り合った様子が記されています。
また、激戦地の硫黄島から妻や子どもたちに宛てた日本兵の手紙には「検閲済み」の印が押され、秋篠宮さまが佳子さまに「昔は検閲があった」と話しかけられると、佳子さまは、うなずかれていたということです。
会場には、長崎に原子爆弾が投下された時の様子を描写したはがきや、特攻隊の隊員が家族に宛てた遺書なども展示されています。
この展示会は、今月26日まで東京・港区の「伊藤忠青山アートスクエア」で開かれ、その後、都内の別の会場でも開かれることになっています。