軍事パレードは、1980年のイラン・イラク戦争の開戦記念日に合わせて、22日にイラン各地で行われたもので、首都テヘランではイランが開発したという戦車や弾道ミサイルなどが披露されました。
ロウハニ大統領は演説で、イランの軍事力を誇示するとともに、「テロに対抗する中東最大の力はイランの軍だ」と述べて、ISへの対応でイランが軍事顧問を派遣するなどして、イラクとシリアの政府を支援してきたことを強調しました。
イランはことし7月、欧米などとの間で核開発問題の解決に向けた最終合意に達しましたが、対立するサウジアラビアなど周辺の国々は、イランが国際的な孤立を脱して影響力を強めることを懸念しています。
今回の演説でロウハニ大統領は「他国を侵略するつもりはない」とも述べており、IS対策でのイランの役割を強調することで、周辺国の懸念を和らげようというねらいもあるとみられます。