内戦が続くシリア情勢を巡って、ロシアは過激派組織IS=イスラミックステートに対抗するためとして、アサド政権への軍事支援を続けています。
これに関連して、アメリカのケリー国務長官は22日、記者会見で、ロシアがシリアで軍用機を展開しているという見方を示し、その動向を注視していることを明らかにしました。そのうえで、「ロシアの目的が、ISに対抗するためでなく、アサド政権を支援するためであるならば、シリアの内戦を終結させるうえで問題だ」と述べ、アサド政権への軍事支援をやめるよう改めて求めました。
アメリカ国防総省はこれまで、ロシア軍がシリア北西部のラタキアの空港に航空拠点を構築しているとみて、アサド政権への軍事支援をさらに拡大し、シリアの空域で直接活動を繰り広げるおそれがあるとして警戒していました。
ケリー長官は、ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、今月末にロシアのラブロフ外相と会談する予定で、こうした懸念も伝える見通しです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150922#1442918530
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150922#1442920947
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