供述至上主義脱し、電子鑑識へ 特捜部「捜査変わった」(朝日新聞) - goo ニュース
大阪地方検察庁が入る大阪中之島合同庁舎(大阪市福島区)16階。表札のない部屋の前で、特捜部の事務官がそう説明した。ドアを開けると約50平方メートルの一室にパソコンやモニターがずらり。事件で押収したパソコンやスマートフォンのデータ解析を担う最前線だ。
今月11日、特捜部が報道陣に公開したデジタルフォレンジック(DF)室。DFとは「電子鑑識」の意味だ。事務官が模擬のスマホを特殊な機器につなぐと、データのコピーは約10分で完了した。消去されたメールや通話履歴も復元できる。位置情報の履歴から、スマホの持ち主がいつどこにいたのかまで分かる。
この部屋ができたのは、2010年9月に発覚した当時の特捜主任検事(48)による証拠改ざん事件がきっかけだ。