» 見えないものを見る (連載「美と心の旅」・その1) | IISIA 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所
それでは「奈良といって想い出す“色”は何ですか」と聞かれたらばどうでしょうか。きっと考えてしまいますよね?「何となくくすんだイメージ」「京都がところどころ極彩色なのに対して、奈良は古ぼけた木のイメージ」といったところでしょうか。
先日、大学の中で面白い同級生と出会いました。「俺は京都よりも断然、奈良だな。何回も一人で行っているよ。」というのです。私がその奈良出身だと聞くと、がぜん身を乗り出して話をしてきたのが印象的でした。「どうして奈良なの?」と聞くと、どうもあのくすんだ感じが良いというのです。
二月堂や飛鳥寺で見る夕焼けの色。