オープンしたのは「フジクラ」の現地法人の工場で、21日、ロシア中部のチュバシ共和国で開所式が行われました。会社の幹部や地元行政府のトップなど60人余りが出席し、関係者がテープにはさみを入れて、工場のオープンを祝いました。
工場では、「ワイヤーハーネス」と呼ばれる、自動車の車内の機器を結ぶための電線を製造し、年間の売り上げは1650万ユーロ(日本円で22億円余り)を見込んでいます。
「フジクラ」の笹川明常務は、「ロシアはウクライナとの紛争で、ルーブル安になり、今、経済は混とんとしている。ただ、非常に長い歴史があり、底力の強い国なので大きな期待をかけている」と話していました。
工場には現在、地元の人たちを中心に120人が雇用され、来年末までに400人に増員する計画で、チュバシ共和国のイグナチェフ首長は「大きな雇用を創出してくれたことに感謝したい。工場がオープンしたことを誇りに思う」と話していました。
ロシア側は、北方領土問題など平和条約の締結交渉を前進させるためにも経済協力が重要だとの立場で、こうした日系企業の進出に期待しています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151008#1444300857
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150420#1429526233