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米下院 ライアン議員を議長に選出 NHKニュース

アメリカ議会で多数を占める野党・共和党は先月、ベイナー下院議長が辞任を表明したことを受けて後任の人選を進めてきました。その結果、議会下院は、29日の本会議で共和党ポール・ライアン議員を新しい下院議長に選出しました。ライアン氏は当選9回で45歳。前回の大統領選挙で共和党の副大統領候補に指名されたほか、TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡っては交渉の加速に必要な法案の可決に尽力し、ことし2月には日本を訪問して安倍総理大臣らと会談しました。
ライアン氏は就任演説で「アメリカ国民はワシントンで混乱ばかりを目にしている」と指摘し、「決められない政治」からの脱却を目指す考えを示しました。
また、これに先だってオバマ大統領はライアン氏と電話で会談し、協力を呼びかけました。
アメリカでは大筋合意したTPPの発効に向けて議会が合意内容を承認するかどうかが今後の焦点となるため、ホワイトハウスのアーネスト報道官は記者会見で、承認が得られるようライアン氏と協力していきたいという考えを示しました。