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ロシア旅客機墜落で英ロ首脳が電話会談 NHKニュース

ロシアの航空会社「コガリムアビア」の旅客機が先月31日、エジプト東部のシナイ半島に墜落して乗客乗員224人全員が死亡し、過激派組織IS=イスラミックステート関連の武装組織は自分たちが墜落させたと主張しています。
これについて、イギリスのキャメロン首相は、5日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し「情報が明らかになるにつれ、ロシアの旅客機は、機内の爆発物が原因で墜落したという懸念が強まった」と伝えました。
これに対してプーチン大統領は、「墜落の原因を見極めるには公式な捜査による情報に基づかなければならない」と応え、エジプトで進められている公式な捜査結果を待つべきだという姿勢を示しました。
ロシア政府としては、過激派組織ISを壊滅するためだとして、シリアの空爆に踏み切ったことが国民を巻き込むテロを引き起こしたという見方が広がれば、政権にとって大きな打撃につながりかねず、原因の特定には慎重な姿勢を示しているものとみられます。
一方、イギリス政府は、情報機関による情報からISが関わったテロの可能性があるとの見方を強めていて、旅客機の出発地のシャルムエルシェイクとイギリスを結ぶ定期便の運航を停止する一方、現地に滞在するおよそ2万人のイギリス人が安全に帰国できるよう航空会社と協力して臨時便などを出す方針です。

アメリカ、ホワイトハウスのアーネスト報道官は5日の記者会見で「エジプトが主導する調査が続いており、現時点では、アメリカとして原因を特定していない」と述べました。一方で、「われわれはテロリストの関与も含めあらゆる可能性を排除できない。そう考える十分な情報を持っている」と述べ、ISの関連組織によるテロの可能性も排除できないと指摘しました。
AP通信は、アメリカ政府の当局者の話として傍受された通信内容からISの関連組織が旅客機に爆発物を仕掛けたという見方を伝えました。
アメリカのカーター国防長官は、ABCテレビのインタビューに対して「われわれが知っている情報からすると爆発物の使用が可能性の1つだ。ただ、ほかにも可能性はある」と指摘しています。

ドイツのルフトハンザ航空は5日、墜落した旅客機が出発したシャルムエルシェイクを発着するグループ会社の便の運航を当面、停止すると発表しました。ルフトハンザは、今回の墜落を受けて、先月31日からエジプトのシナイ半島上空の飛行を回避する措置をとっていて「今後の対応は当局と緊密に連絡を取って決定したい」としています。一方で、エジプトの首都カイロを発着する便については運航を続けるということです。
今回の墜落を受け、これまでにイギリスやアイルランド、それにオランダが自国とシャルムエルシェイクを結ぶ便の運航を停止させたほか、フランスのエールフランスやUAE=アラブ首長国連邦エミレーツ航空などがシナイ半島上空の飛行を回避する措置をとっています。

米大統領 ロシア機墜落 ”テロの可能性” NHKニュース

ロシアの航空会社「コガリムアビア」の旅客機が先月31日、エジプト東部のシナイ半島に墜落して乗客乗員224人全員が死亡し、過激派組織IS=イスラミックステート関連の武装組織は、自分たちが墜落させたと主張しています。
これについて、アメリカのオバマ大統領は5日、ラジオ局のインタビューに対し「機内に爆弾があった可能性があると思っている。われわれは非常に深刻に受け止めている」と述べ、テロの可能性があるという見方を示しました。
旅客機の墜落の原因を巡ってはホワイトハウスのアーネスト報道官も5日の記者会見でISの関連組織によるテロの可能性も排除できないと指摘したほか、イギリスのキャメロン首相はロシアのプーチン大統領と電話で会談し、機内の爆発物が墜落の原因だという見方を伝えるなど、アメリカやイギリスはテロの可能性があるという見方を強めています。
一方で、プーチン大統領はエジプトで進められている公式な調査結果を待つべきだとして原因の特定には慎重な姿勢を示しています。

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