【政治】野党再編の動き急加速も…反安倍「新党」結成に2つのネック https://t.co/pGNy1ixsFd
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2015, 11月 14
これまで野党再編は、何度となく浮上しては、途中で頓挫してきた。今回も、民主党の岡田克也代表(62)は、「看板の掛け替えではダメだ」と民主党の解党を否定している。
しかし、今度の再編話は、これまでとは決定的に違うという。来年夏に参院選が行われるため、候補者から「新党結成」を求める声が噴出しているのだ。
たとえば、宮城選挙区から出馬する民主党の桜井充氏(59)は、ブログで<この執行部のままで、来年の参議院選挙を戦ったら、惨敗することは目に見えている。早期に、野党再編を行い…>と新党結成を要求している。たしかに、不人気の民主党のままでは苦戦必至だが、清新な新党が誕生すれば、国民の期待を集める可能性がある。
さらに、民主党の解党に一番強く反対するとみられていた参院のドン・輿石東氏(79)も、「この指とまれの再編でいいじゃないか」と野党再編に賛同し、民主党の支持団体「連合」も新党結成を容認しているという。
いま新党結成のネックになりそうなのは、2つあるという。
「新党結成は、民主党の岡田代表さえ決断すれば、一気に話が進みます。なのに、岡田さんの側近である安住淳氏(53)が反対し、押しとどめているのです。理由は、いつものように『俺は聞いていない』という子供っぽい理由ですが、岡田代表は安住氏の言うことを素直に聞いてしまう。もうひとつのネックは、橋下維新です。22日に投開票される“大阪ダブル選挙”の結果が、野党結集に影響を与えるのは間違いない。もし、橋下維新が“1勝1敗”や“2敗”に終わったら、橋下維新への期待がしぼみ、様子見をしている議員も橋下維新に見切りをつけ、“新党”へ雪崩を打つでしょう。でも、橋下維新が“2勝”し、勢いを取り戻したら、新党ではなく、橋下維新に流れる議員も出てきそうです」(野党関係者)
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「このまま野党がバラバラで参院選に突入したら、安倍自民党には歯が立たない。惨敗するのは確実です。剛腕の小沢一郎氏も加えて、野党は小さな違いを乗り越えて“反自民”の“受け皿”をつくるべきです。この年末は、野党にとってラストチャンスになる可能性があります」