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I am sorry : 山口真由オフィシャルブログ

長じて、アメリカに留学することになり、私は、人にぶつかったときの「Sorry」と「I am sorry」は全く違うものであると、身をもって知らされた。電車や街頭などの人ごみの中で譲り合い、しきりに「Sorry」と口にする彼らは、しかし、いざとなると絶対に謝らないのだ。

思えば、純粋に「謝る姿を見せる」ことを目的とする謝罪会見っていうのは、けっこうあるような気がしてくる。誰かに何かを謝罪することが目的でないならば、 もはや誰のためでもなく、単なる自己保身ではないかと思えてくる。しかしながら、これは日本に限ったことではないが、純粋に「謝る姿を見せられた」ことを評価してしまう土壌があるのである。トヨタプリウスリコール会見で、創業家出身の豊田社長が御自らお出ましになって、沈痛な面持ちで深々と頭を下げると、なんとなく批判も収まっていく。マクドナルドは、トップのカサノバ社長が出てこないとはけしからん!みたいな。(まあ、会見の際の説明が要領を得ていたかどうかというの点も、もちろんありますが。)

謝り方が問題ではないとはもちろん言わないけれど、だれに対して何を謝っているかが一番の重大事!それがはっきりしないまま、むやみに「I am sorry」と頭を下げるべきではないのではというのが、結論です。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160112#1452595070
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160106#1452078366