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FOMC議事録:市場混乱で経済見通しに「下振れリスク」高まる - Bloomberg

米連邦準備制度理事会FRB)が17日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月26−27日開催)議事録によると、政策当局者らは商品価格下落や金融市場混乱が米経済にもたらすリスクが高まっているとの懸念を示した。


議事録では、「参加者は、こうした展開が国内経済活動の見通しに与える全般的な意味合いについて不明確と判断したが、不確実性が強まったということでは一致した」とし、「多くは、こうした展開は見通しに対する下振れリスクを強めるとの認識を示した」と記された。


投票権を持つメンバーは、声明で見通しへのリスクバランスを評価することはできないという考えで「おおむね一致」した一方、当局者らは「最近見られる世界的な金融環境の引き締まりが続いた場合、下振れリスクを高める要素になり得るとの認識を示した」と記述された。


このほか少数の当局者は、このところの展開により「下振れリスクの度合いが強まった、もしくはリスクがもはや均衡していない」と判断した。


議事録では、「参加者らは金融政策スタンスの緩やかな調整が適切だとの認識を引き続き示した一方、調整のタイミングやペースについては、今後の経済・金融市場の展開、またそうした展開の中期的な経済見通しへの影響に左右されることを強調した」と記した。


また発表されている労働市場関連の指標は「心強い」としながらも、支出や生産に関するデータには「失望させられる」との見解で一致した。


幾人かの参加者は、中国や他の新興国での予想を上回る減速の広範な影響が米経済の足かせになり得るとの懸念を表明した。


このほかインフレについて当局者らは、エネルギー価格の一段の下落やドルのさらなる上昇で「インフレ率が2%に上昇するまで要する時間は従来予想よりもやや長くなることが恐らく示唆された」と指摘した。


その上で、「数人の参加者は、インフレ率が2%に向かって上昇しつつあるという直接的な証拠が示されれば、見通しや政策の適切な道筋を評価する上で重要な要素になると指摘した」と記された。

Fed Minutes Show Concern About Global Market Turmoil - Bloomberg Business

FOMCが心配し始めたクレジットクランチ、景気拡大の足かせに - Bloomberg

Fed Frets Corporate Credit Crunch Will Crimp Economic Growth - Bloomberg Business

FRB議事録「景気の先行きにリスク高まる」 NHKニュース

FRBは、先月下旬の金融政策を決める会合で、原油価格の急落や株価の不安定な動きを注視する必要があるとして、追加の利上げはせずに政策金利を据え置くことを決めました。
FRBは17日、この会合の議事録を公開し、この中で、不安定な金融市場や中国経済などの減速がアメリカ国内の経済活動をさらに停滞させる可能性があるという見方で一致し、参加者の多くが「国内の景気の先行きにリスクが高まっている」という認識を示していたことが分かりました。
FRBは去年12月に9年半ぶりの利上げを決めたあと、市場関係者の間では追加の利上げがいつになるのかが大きな焦点となっていますが、議事録からは、年明け以降、不透明感を増している世界経済がアメリカの景気にどのような影響を及ぼすか慎重に見極めたいという意向がにじみ出ています。
市場では、次回、来月の会合で、追加の利上げをする可能性は難しくなっているとみられていますが、FRBのイエレン議長は、先週行った議会証言などで、今後の景気動向を見て判断するというこれまでの方針を繰り返していて、今後の経済指標に市場の関心が集まりそうです。