『パリ王立科学アカデミー摘要』1699年序文のフォントネルの文章、素晴らしい。現代にもフォントネルが現れ、数学や天文学について彼がそうしたように、人文学の学的「有益性」を語るひとが現れたなら、と夢想。ただ同時にこの「有益性」概念も科学をめぐる近世的パラダイムなのかと思いもする。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
有用性の弁証に段階論的論理を捉え、「隠された有用」の必然を導出していくところなど、揺るぎない強固ななにかが立ち上がっていくところがリアルに見えてきて、戦慄的ですらあるな。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
"Il est toujours utile de penser juste, même sur des sujets inutiles" 「正しく思惟することはつねに有用である、たとえ無用な主題についても」(フォントネル)。この論理が科学アカデミーの起源に据えられたその射程は。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
ああ、これたぶんディドロもかなり注意深く読んでいるのではないかと思う。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
@camomille0206 フォントネルが潰してしまった学問もあります。18世紀に地下に潜らざるをえなくなった錬金術や占星術などの知の伝統を発掘・再評価し始めているのが、世界の科学史の最前線という感じです。
— hiro hirai (@microcosmos001) 2016年2月25日
@microcosmos001 フォントネルを再読していると、その発想がいかに現代にまで深く浸透しているかが見えてきて、実に驚かされます。そのあたりの意味で「パラダイム」という言葉を使ってみました。かれの消したもの、かれに反撥した思考。その検証の作業は確かに新鮮にみえますね。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
@microcosmos001 ちょうど来月リヨンで参加するコロックは、フォントネルと王立科学アカデミー、そして『百科全書』に関する3日間にわたるかなり大きな研究集会なんです。フォントネルの歴史的位置をめぐってもたいへん興味深い議論が交わされることでしょう!
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
@camomille0206 面白そうですね!現代に通底する感あるフォントネルの近代についての言説はパワフルですが、啓蒙期の聖書解釈学や文献学の営為、それらへの人文主義の影響が「後ろ向き」のものとして軽視されてきたのでは?とは感じています。
— hiro hirai (@microcosmos001) 2016年2月25日
@microcosmos001 うむ、まさしくその点を自分も問題提起したいところで、ヒライさんにそう言っていただくと、勇気が与えられ、嬉しくなりますね。文献学的・歴史的思考の存続がいかにフォントネルとその受容の理解においてキー概念になりうるかを考えてみてきたいと思います。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年2月25日
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