民主党と維新の党は夏の参議院選挙に向けて、民主党の党名などを変更したうえで、維新の党の議員が民主党に参加するかたちで合流する方針で、民主党が、24日の常任幹事会で了承したのに続いて、維新の党は26日、臨時の執行役員会を開き、この方針を正式に決定しました。
これを受けて、民主党の岡田代表と維新の党の松野代表が26日午後2時から国会内で会談し、両党の合流に向けた実務的な協議を行う「新党協議会」を発足させ、新しい党名や綱領などを検討したうえで、来月、合流することで正式に合意しました。
さらに岡田氏と松野氏は参議院選挙のあと、速やかに代表選挙を行うことや、理念や政策の一致を前提にほかの政党や会派などに幅広く結集を呼びかけることなどでも合意しました。
民主党と維新の党が合流すると衆参両院、合わせて150人規模の勢力となる見通しですが、旧みんなの党から比例代表で当選した、維新の党の5人の参議院議員は国会法の規定により、新たな党に参加できないため、無所属の立場で参議院の会派に加わる方針です。
会談のあと、岡田・松野両氏はそろって記者会見し、岡田氏は「きょうを日本の政治の流れを変える歴史的な日にしたい。政権交代が可能な政治を目指すためにも、民主党という殻を脱ぎ捨てて、新党という選択をした。安倍政権の政治に疑問や不安を持っている人は、たくさんいるので、その受け皿になる」と述べました。
また、松野氏は、「ようやく政権交代に向けて第一歩を踏み出すことができた。われわれは徹底的な行政改革を目指す政党を作って、税金のむだづかいを切っていきたいと思っている。政策や理念が一致すればいろいろな方と手を組むことはあると思う」と述べました。