JR西日本は、金沢と東京を結ぶ「かがやき」と「はくたか」について、最も利用者の多い、新潟県の上越妙高駅と糸魚川駅の間で利用者数をまとめました。
それによりますと、北陸新幹線が開業した去年3月14日から先月29日までの利用者数は、およそ898万人でした。開業前の同じ時期の特急列車の利用者数と比べると2.97倍となり、JRが開業前に想定していた2.2倍を大幅に上回っているということです。
こうした効果で石川県内の観光地はにぎわい、金沢市の兼六園を訪れた人は、去年4月から先月までがおよそ285万人と前の年に比べて6割ほど増え、石川県輪島市の朝市は去年4月から1月までにおよそ70万2000人が訪れ3割ほど増えました。また、去年4月から1月までに加賀市や小松市にある加賀温泉郷にはおよそ169万3000人、七尾市の和倉温泉にはおよそ77万6000人が訪れ前の年と比べて1割から2割ほど多くなっています。
石川県観光振興課は「金沢だけでなく能登地方や加賀地方にも経済効果が波及したと考えている」と話しています。