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石油加盟国機構(OPEC)は14日に公表した月報で、非加盟国の原油価格低下に対する耐性が増していることを背景に供給過多が加速するとし、2016年のOPEC産原油に対する需要見通しを前月から下方修正した。


OPECは今年の非加盟国の供給量は日量70万バレル減少するとの予想を維持。ただ前年と今年の非加盟国の絶対的な供給量を上方修正し、石油会社が生産量の維持に向けた努力を続けていることで、今年の状況を正確に予想することは難しくなっているとの見解を示した。


そのうえで「特に米国で生産コストの低下が見られたことに加え、石油会社の間でリスクのヘッジが進み、損失を出しながらも生産が続けられるようになった」と指摘。こうしたことを反映し、OPEC産原油に対する16年の需要は平均日量3152万バレルになるとし、前月に示した予想から日量9万バレル下方修正した。


月報によると、2月のOPEC産油量は日量3228万バレル。前月から日量17万5000バレル程度減少した。


OPEC生産量が2月の水準で継続すれば今年の原油市場は日量76万バレルの供給過多となることが見込まれる。前月の月報に基づく供給過多は同72万バレルだった。


国別では、サウジアラビアの生産量は日量1022万バレルと、ほぼ横ばいだった。サウジアラビア、ロシア、カタールベネズエラの4カ国は前月、他の産油国が同調することを条件に産油量を1月の水準で凍結することで合意している。


一方、欧米による制裁導入前の産油量を回復するまで増産凍結協議に参加しないとの姿勢を崩していないイランの供給量は日量339万バレルに増加した。

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