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紛争長期化でも石油価格が上昇しない理由 - 岡崎研究所

フィナンシャル・タイムズ紙コラムニストのフィリップ・スティーブンスが、2月11日付同紙にて、安い油価が地政学的混乱をもたらしていることを指摘し、政策立案者は安い油価の地政学的影響をもっと真剣に考慮すべきである、と言っています。要旨は次の通り。


 石油市場については、二つの強固な前提があった。第1:生産者より消費者のほうが予期せぬ利得を使う傾向にあるので、安い油価はグローバルな成長にとって良いことである。第2:中東騒擾は油価を上昇させるので、西側は、アラブの独裁者たちを支持すべきである。


 常識はひっくり返った。石油価格下落は、消費国を歓喜させるはずが、全くそうなっていない。欧州は、経済停滞と難民で苦しんでいる。米国は、今や産油国でもあるが、弱い成長に悩んでいる。中国も問題を抱えている。世界の株式市場は、油価とともに転落している。

出典:Philip Stephens,‘The petrodollar age is no more but with it go old certainties’(Financial Times, February 11, 2016)
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c5d38000-cf2a-11e5-831d-09f7778e7377.html#axzz3znJhZuCm

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