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ロシア大統領府は11日、核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約が採択されてからことしで20年になるのに合わせて、プーチン大統領の声明を発表しました。
このなかで、プーチン大統領は「世界の安全保障の問題で指導的な役割を自任する国が批准していないことに強い懸念を表明する」として、名指しは避けたものの、事実上、CTBTを批准していないアメリカを批判しました。そのうえで、「批准していない国の指導者は政治的な意志を示し、できるだけ早くCTBTに加わるべきだ」と呼びかけました。
プーチン大統領がこうした声明を発表した背景には、ケリー国務長官アメリカの閣僚として初めて広島市で原爆の犠牲者を追悼するなか、CTBTをすでに批准しているロシアがアメリカよりも真剣に核軍縮に取り組んでいるとアピールするねらいがあると受け止められています。