この事件はシリア北西部の地中海に面した2つの町、タルトゥースとジャブラで、23日、少なくとも7回の爆発が同じ時間帯に連続して起きたもので、シリア人権監視団によりますと、多数の女性や子どもを含む150人以上が死亡し、およそ200人がけがをしました。
アサド政権は、事件は停戦の対象となっている反政府勢力内の武装グループの犯行との見方を示していましたが、その後、ISがインターネット上で、公式に犯行を認める声明を出しました。
声明ではアサド政権の支持者を狙ったとしたうえで、「ロシアの戦闘機がイスラム教徒の町を空爆しているのと同じように、彼らに死を味わわせた」として、アサド政権とロシアに対する報復だとしています。
シリアの地中海沿岸部はアサド政権が強固な地盤としている地域で、ロシアも海軍と空軍の基地を置いています。
声明でISは、こうした犠牲はさらに増えるだろうと予告しており、ロシア軍の支援を受けた政府軍に対し、戦闘で劣勢に陥っているISが市民を狙ったテロを活発化させるおそれが高まっています。