海上自衛隊とアメリカ、インドの海軍による共同訓練が日本近海で始まるのを前に、3か国の司令官が長崎県佐世保市で会見し連携して海上交通路の平和と安定を確保していく考えを示しました。
訓練は海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍の原子力空母、それに、インド海軍のフリゲート艦のほか、航空機なども参加する大規模なものです。
海上自衛隊とアメリカ海軍の基地がある長崎県の佐世保港には、10日朝、インド海軍の艦艇4隻が入港し、歓迎式典のあと3か国の司令官が会見しました。
この中で、中国が、南シナ海のほぼ全域を自国の管轄下だとする主張を強めていることについて、インド海軍東部艦隊のスニール・ボカレ司令官は「自由な航行が続くことを望んでおり、万が一何か起きたときに連携して対処することが訓練の目的だ」と述べました。
また、海上自衛隊第3護衛隊群の眞鍋浩司司令も「海を平和で自由なものにするために3か国の連携を深めたい」と述べ、訓練の意義を強調するとともに、海上交通路の平和と安定を確保していく考えを示しました。
アメリカ海軍第7艦隊のブライアン・ハーレイ副司令官は「国際法で認められているかぎり航行する」とだけ述べました。
今回の訓練は10日から17日にかけて沖縄東方の海域で行われ、海洋進出を強める中国の動きを3か国でけん制するねらいがあるとみられています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160608#1465382293
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