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共和党大会はじまる トランプ色の政策要綱を採択 | NHKニュース

4日間の日程で行われる共和党の党大会は、中西部オハイオ州クリーブランドの屋内競技場で、各州から選ばれた代議員や一般の共和党員などが参加し、18日午後(日本時間の19日未明)に始まりました。


冒頭で出席者全員が、南部ルイジアナ州で前日に起きた銃撃事件で犠牲になった3人の警察官などに黙とうをささげました。


会場では、日本時間19日朝6時前に選挙戦で事実上の公約となる党の政策綱領が採択されました。この中では、まず貿易政策については、トランプ氏が離脱を明言したTPP=環太平洋パートナーシップ協定について直接の言及はないものの、「アメリカ第一主義に基づいたよりよい内容の貿易協定が必要だ」としています。また、移民政策については、「アメリカ南部の国境を守る壁を築くことを支持する」ともしており、メキシコとの国境沿いに壁を築くべきだとして、トランプ氏の主張を色こく反映したものとなっています。


党大会はこのあと、日本時間の19日午前9時から、「アメリカの安全」を議題に外交や安全保障について、政治家や俳優などおよそ20人が演説するとともに、トランプ氏の夫人のメラニアさんも演壇に立ち、トランプ氏への支持を呼びかけることになっています。党大会は、2日目の19日には、トランプ氏とインディアナ州のペンス知事を党の正副大統領候補に正式に指名するになっています。


一方、今回は、前回の大統領選挙で共和党の候補だったロムニー氏やブッシュ前大統領などは出席せず、トランプ氏と党主流派の間の溝も浮き彫りとなっていて、トランプ氏としては、党大会で結束を演出して本選挙に向けて弾みをつけたい考えです。

共和党の党大会は18日、トランプ氏を指名するための手続きを進めようとしたところ、トランプ氏に反発する代議員らがこれに異を唱え、議事運営が一時、止まるなど混乱する異例の事態となりました。結局、トランプ氏に反発するグループの訴えは聞き入れられませんでしたが、共和党内で、トランプ氏への不信感が依然として根強いことを示すものとなりました。

会場の周辺ではトランプ氏に対する抗議活動も始まっています。このうち、会場近くの公園で行われた集会では、人々が「トランプ氏は、人種や性別、宗教に基づく差別をやめるべきだ」などと訴えていました。カリフォルニア州から来たという男性は「トランプ氏が大統領になってしまうのではないかと心配しています。彼は偏見に満ちあふれ、この国の人種差別を悪化させている。このままではこれまでで最悪の社会の分断を招いてしまう」と話していました。


また、郊外では、トランプ氏が厳しく対応すべきだと主張するメキシコからの不法移民について権利の擁護を訴える団体など数百人が集まり、中心部に向けてデモ行進を行いました。


一方、党大会の会場周辺には、トランプ氏の支持者やイスラム教徒を批判する保守派の団体も集まり始め、トランプ氏に反対するデモ隊との間で衝突が起きることが懸念されています。


また、このところ、捜査現場での黒人の扱いに対する反発から、警察官が銃撃されて死亡する事件が相次いでいるため、警察は不測の事態に備え警戒を強めています。今回の党大会に合わせて、警察やFBI連邦捜査局などは、各地からの応援を含めおよそ5500人の態勢で警備に当たっていて、クリーブランド中心部にはおよそ6キロにわたる鉄製のフェンスを使った立ち入り制限区域が設けられるなど、市内はものものしい雰囲気に包まれています。

アメリカ大統領選挙に向けて、共和党のトランプ氏の選挙対策本部長を務めたルワンダウスキ氏がNHKの取材に応じ、トランプ氏は共和党員の支持を広げていて、党内を結束に導くことができると強調しました。


コーリー・ルワンダウスキ氏はトランプ氏の陣営の選挙対策本部長を務めた側近で、トランプ氏の過激な発言を前面に打ち出し支持の拡大を図りましたが、陣営が選挙戦略の転換を目指すなかで、先月解雇されていました。ルワンダウスキ氏は今も、トランプ氏を支持する立場を示しており、党大会が行われているオハイオ州クリーブランドで18日、NHKの取材に応じ、「われわれの選挙戦でトランプ氏の支持者は増え続けた。トランプ氏は、共和党員を団結に導いている」と述べ、党内の結束に自信を示しました。


一方、4年前の大統領候補のロムニー氏など共和党の重鎮が党大会を欠席し、主流派との溝が浮き彫りとなっていますが、「それは彼ら次第であり、彼らに義務や責任があるわけでもない。党大会が成功することには変わりない」と述べ、影響はないと強調しました。


また、トランプ氏が、在日アメリカ軍の駐留など日本との同盟関係の見直しを主張していることについて、「トランプ氏は日本と優れた関係を築いていくだろう。トランプ氏はアメリカ国民を安全に導く人たちと協力するつもりだ」と述べ、日本との関係は重視するという見方を示しました。

共和党主流派の重鎮、クエール元副大統領はNHKのインタビューに応じ、トランプ氏は自由貿易の在り方など政策面でも主流派との溝を埋めようとしているとして、今回の大会を通じて党内が結束に向かうことに期待を示しました。


クエール氏は、1989年から当時のブッシュ大統領の下で副大統領を務めた共和党の重鎮で、今回の大統領選挙ではトランプ氏への支持を表明しています。


NHKのインタビューに対し、クエール氏は「トランプ氏の指名を阻もうとする勢力はメディアの注目を集めてはきたが、全くの少数派で試みが成功することはない」と述べ、党大会では大きな混乱なくトランプ氏が大統領候補に指名されるという見方を示しました。そして、トランプ氏が党の主流派が重視する自由貿易に否定的な考えを示してきたことについて、クエール氏は「本人は穏健な姿勢も見せ始め、輸入品に45%もの関税をかける話はしなくなった。妥協の術を心得ている人物なのでビジネスと同様、政治の世界でもうまく取り引きするだろう」と述べ、トランプ氏が政策面でも主流派との溝を埋め、党内が結束に向かうことに期待を示しました。


共和党の党大会は、中西部オハイオ州で18日から4日間の日程で始まりました。
初日は、ハイライトとして、19日に党の大統領候補に正式に指名されることになっているトランプ氏が姿を現し、会場内から大きな歓声が巻き起こりました。そしてトランプ氏に紹介を受けたメラニア夫人が演説し、「夫は決して失望させません。彼は大統領として国を率いる準備ができています」と述べ、民主党からの政権奪還を目指してトランプ氏のもとに結束するよう呼びかけました。


党大会はこれに先立ち、外交や安全保障をテーマに政治家などが相次いで演説し、このうち、4年前にリビアアメリカ領事館が襲撃され、4人が殺害された事件の遺族は「息子が殺害されたのは当時のクリントン国務長官の責任だ」などと訴え、民主党の大統領候補の指名獲得が確実なクリントン氏への批判を展開しました。
また、党大会では、事実上の公約となる党の政策綱領も採択され、貿易政策については、TPP=環太平洋パートナーシップ協定についての直接の言及はないものの、「重要な貿易協定の議会承認は急ぐべきではない」としたうえで、「アメリカ第一主義に基づいた、よりよい内容の貿易協定が必要だ」と明記しています。
さらに政策綱領は、移民政策でも「アメリカ南部に国境を守る壁を築くことを支持する」と記し、保護主義的な貿易政策やメキシコとの間に壁を築くと訴えているトランプ氏の主張が反映された形です。


一方、今回の党大会は、党主流派の一部が欠席する異例の大会となっていますが、トランプ氏に反発する代議員が指名手続きに抗議して、議事運営が一時止まる混乱も見られました。党大会の場でも共和党の亀裂が表面化する形となり、トランプ氏にとって4日間を通じて、党内の結束をアピールできるかが焦点となっています。

共和党の党大会は18日、中西部オハイオ州で始まり、党の政策綱領が採択されました。


その中で、貿易政策については、トランプ氏が明言して共和党内で物議をかもしたTPPからの離脱について直接は触れていないものの、「アメリカ第一主義に基づいた、よりよい内容の貿易協定が必要だ」として、アメリカの利益を最優先に掲げるトランプ氏の主張を反映させた形となっています。


また、テロ対策については、「テロ支援国家、またはイスラム過激派のテロとの関連が疑われる地域から来た人たちは、事前に念入りな検査を受けなければならない」としつつも、党主流派が強く反対してきたトランプ氏が主張するイスラム教徒の入国禁止については直接、言及しませんでした。


一方で、移民政策については、不法移民によって犯罪のリスクが高まっているとして、「アメリカ南部の国境すべてに壁を建設しなければならない」と明記し、メキシコとの国境沿いに壁を築くべきとするトランプ氏の主張が盛り込まれました。


今回の党大会を巡っては、党の重鎮の不参加が相次いでいるうえ、大会初日には、代議員の一部がトランプ氏の大統領候補指名に反対する姿勢をアピールして、議事運営が一時停止するなど党内の深い亀裂が浮き彫りとなっています。


採択された綱領は、トランプ氏の主張が反映される一方で、党主流派の意見も取り入れられ、妥協の産物という側面もにじませています。共和党の党大会は2日目の19日にトランプ氏が党の大統領候補に指名される見通しですが、党大会を通じて、どこまで党の結束を演出できるのか、ことし11月の本選挙に向けた1つの試金石となっています。

アメリカ大統領選挙に向けて民主党の指名獲得を確実にしているクリントン国務長官は18日、共和党の党大会が行われているオハイオ州で集会を開き、演説しました。この中で、クリントン氏は「トランプ氏や彼の副大統領候補はわれわれが成し遂げた進展を後戻りさせようとしている。多くの国民が困惑している」と述べました。また、クリントン氏はオハイオ州で開かれた別の集会にも出席し、「トランプ氏は問題が多かったにもかかわらず、驚くことに共和党の大統領候補に指名される。リンカーンの政党がトランプ党になろうとしている。アメリカの民主主義にとって大きな損失であり、脅威だ」と強く批判しました。そのうえで「トランプ氏を大統領にするわけにはいかない。そのためにわれわれはともに取り組まなければならない」と述べ、みずからへの支持を訴えました。
オハイオ州民主党共和党の支持がきっ抗する「接戦州」で、今回の大統領選挙でも勝敗の鍵を握る州の1つとされています。
このため、クリントン氏としてはあえて共和党の党大会が始まった日に、オハイオ州に乗り込んで演説を繰り返すことで、11月の本選挙に向けてトランプ氏が弾みをつけるのを阻止したい考えとみられます。

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