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「ノーベル賞受賞者の500倍の成果」を生み出した「組み合わせ」思考|「考える」は技術|ダイヤモンド・オンライン

 1928年、イギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミングは、ブドウ球菌を培養していたシャーレを見て驚いた。あるシャーレにアオカビが混入したのだが、そのまわりだけブドウ球菌の繁殖が止まっていたのだ。フレミングはこのカビをペニシリンと名づけた。

 のちの講演で、フレミングはこう語った。「1928年に私のシャーレにカビが混入したのは運命でした。1938年にチェインとフローリーが多くの抗生物質のうち、ほかでもないペニシリンを研究することになったのも運命であり、ペニシリンがもっとも必要とされた戦時中にその研究がようやく実を結んだのもまた運命でした」

狭い専門分野に閉じこもらずに「隣接領域」に関心を向けたことが成功を早めたのだ。

「『適応、改良、応用』はいちばんはじめの創造に比べて目立たないが、技術を具体的なニーズに結びつける技法には、基礎となるアイデアや発明にも増して独創性が求められる場合があることを忘れてはならない」