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エラリアン氏:ポートフォリオの30%は現金?中銀が市場ゆがめた - Bloomberg

アリアンツの主任経済顧問でブルームバーグ・ビューのコラムニストを務めるモハメド・エラリアン氏は、自身の資産の運用で現金とベンチャーキャピタルのようなリスク高めの投資先を選好している。


  同氏は20日シンガポールでのインタビューで、株や債券のように公開市場で取引されている証券にはあまり強気でないとし、その理由に中央銀行がそうした資産の価格を「ゆがんだ」水準にまで押し上げたことを挙げた。自らのポートフォリオの約30%は現金だとも明らかにした。この現金比率は大半の人よりも高い。チャールズ・シュワブの配分モデルによれば、「普通」の投資家の現金比率は5%、「保守的」ポートフォリオが30%。


  同氏は「公開市場は中銀が最もひどくゆがめた市場なので、そこには巨大なリスクがある」と述べ、「さまざまな公開株を組み合わせて購入し向こう5−10年放置するとしたら、リターンについて安心していられるとは言い難い。債券でも同じだ」と語った。


  エラリアン氏は自身の投資手法を「バーベル」型と呼び、リスクについて高いか低いかの両端への投資を多くし、公社債や株式、新興国資産などの中間を少なくする戦略だと説明した。


  金融市場は経済問題と「切り離された」とし、市場は「中銀が守ってくれると信じるように繰り返し条件付けをされた」と指摘した。


  経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が改善して現在の資産価格水準が正当化される可能性もあるが、バリュエーションが下落して金融が不安化する確率の方が大きいとの見方を示した。


  「確率は悪い見通しの方へと傾きつつある。低成長からリセッション(景気後退)に至るという方向だ。今は株を買うよりも売る方がいい」と語った。


原題:El-Erian Holds 30% in Cash as Central Banks Distort Markets (2)(抜粋)