「バスタ新宿」開業後も渋滞改善せず 悪化の時間帯も | NHKニュース
バスタ新宿は、東京の新宿駅南口に、高速バスの乗り場を集約した、新しいバスターミナルとして、ことし４月に開業し、使いやすさの向上とともに、タクシー乗り場も集約することで周辺の渋滞の解消にもつながると見込まれていました。
しかし、国土交通省がバスタ前の国道２０号のおよそ５００メートルの区間について、新型のＥＴＣのデータを使って開業からおよそ半年間の車の平均速度を調べたところ、去年の同じ時期と比べて平日と休日ともに渋滞の改善はみられず、休日の午後６時台では四谷に向かう上り線で時速が１９キロから１４キロと、渋滞が悪化していたことが確認されました。
国土交通省は、駐停車が禁止されているバスタの向かいのＪＲ新宿駅前でタクシーの乗り降りが行われていることなどが影響していると見て、警視庁などと今後の対策を協議することにしています。
一方、国土交通省の東京国道事務所はことし５月に、目視による調査の結果、渋滞の長さが大幅に改善したと発表していましたが、休日のみの結果だけに基づき、最大で１２．５倍に悪化していた平日の調査結果は公表していませんでした。
国土交通省道路局企画課は、「平日の渋滞は特異なデータではないかと疑問を持ち、公表していなかった。不十分なデータを用いたことについておわびします」としています。
