うちの権助が、飯もたかないで、家の一大事だと言つて、騒ぎ廻つて、その上、スリコギを振り廻して、お三と喧嘩などをやらかすと困るよ。飯をたく事は善くたいて、その上の心配は、忠実に、心の中でして居れば、いゝではないか。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
拙者の従者をさう軽く見られるけれど、彼らはみな天下の書生である。今でこそ、あなたも先生だけれど、もとはやはり彼らと同じ書生であつた。教育によつては、彼らも或は他日あなたのやうに出世するかも知れない。ゆゑに拙者は、彼らを兄弟として待遇して居るので、決して全くの従者と思つては居ない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
外交に臨んで他人の意見を聞くなどは迷ひの種になるばかりだ。甲の人の説を聞くと暴いやうに思はれ、乙の人の説を聞くとそれも暴いやうに思はれ、遂には自分の定見がなくなつてしまふ。自分の意見があればこそ自分の腕を運用して力があるのに、人の智慧で働かうとすれば喰ひ違ひの出来るのは当り前サ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
何事も知らない風をして、独り局外に超然として居りながら、しかもよく大局を制する手腕のあつたのは、近代ではたゞ西郷一人だ。世が文明になると、みな神経過敏になつて、馬鹿の真似などは出来なくなるから困る。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
なぜ君らは、どしどし若手の腕利きを官に引き上げないか。君達は、若いものだといへば、たとへいかなる傑物でも、やはりこれを小僧のやうに思つて、いつまでも風下に置くといふのはいけない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
人を集めて党を作るのは、一つの私ではないかと、おれは早くより疑つてゐるヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日
天下は、大活物だ。区々たる没学問や、小智識では、とても治めて行くことは出来ない。世間の風霜に打たれ、人生の酸味を嘗め、世態の妙を穿ち、人情の微を究めて、しかる後、共に経世の要務を談ずることが出来るのだ。小学問や、小智識を鼻に掛けるやうな天狗先生は、仕方がない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月21日