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中国の習近平国家主席は31日夜、国営メディアで新年の祝辞を述べました。


この中で、去年を振り返った習主席は「厳格かつ全面的に党を治め、汚職に手を染めた幹部は地位を問わず、断固として処分し、政治の浄化を進めた。党と政治と社会の気風は好転している」と述べ、みずから進める共産党汚職の徹底的な取締りの成果を強調しました。


そして、「われわれは平和的な発展を堅持し、領土の主権と海洋の権益を断固として守り抜いた。中国の国民は、この問題で、言いがかりをつけられても決して聞き入れない」と述べ、南シナ海をめぐる問題などを念頭に譲歩しない姿勢を示しました。


一方で、習主席は「この1年、多くの場所で、自然災害や安全が問題となった事故が起き、国民の命や財産が失われ生産に損失をもたらした。沈痛な思いだ」などとも述べ、中国が引き続き、多くの課題を抱えていることを率直に認めました。


そのうえで、習主席は、ことし後半に開かれ、最高指導部のメンバーが大幅に入れ替わると見られる共産党大会に向けて、課題の解決に一層力を入れ、国民生活の底上げや、法律に基づく統治の徹底などを目指す考えを強調しました。