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フィリピンのドゥテルテ大統領は、19日、地元である南部の都市ダバオでの演説で、今月15日に北京で行った中国の習近平国家主席との会談について言及しました。


この中で、大統領は、「私が、『南シナ海はわれわれのものであり、石油採掘を行うつもりだ』と伝えたところ、習主席は、『その話を無理に進めれば戦争になる』と答えた」と述べました。


大統領は、自国のインフラ整備などで中国から経済支援を得るために、領有権争いが続く南シナ海をめぐる問題で配慮する姿勢を繰り返し示していますが、国内からは中国に譲歩しているという批判もあがっています。


このため、大統領としては、首脳会談において南シナ海をめぐる問題で主権を主張し、緊迫したやり取りになったと明かすことで、国内の批判に反論する狙いがあると見られます。


アメリカ空軍によりますと、今月17日、東シナ海の公海の上空を飛行していた、大気中の放射性物質を収集する大気観測機WC135に中国空軍のスホーイ30戦闘機2機が異常接近し、飛行を妨害したということです。アメリカ空軍は、中国空軍のパイロットの行動はプロらしくないと指摘し、中国側には外交と軍のルートを通じて申し入れをしたとしています。


これに対し、中国国防省の呉謙報道官は日本時間の20日、コメントを発表し、「アメリカ側の言い分は事実と合わない。中国軍機は法律とルールにのっとり、プロフェッショナルかつ安全に識別活動を行った」と主張しました。そのうえで、「アメリカが中国の近くで頻繁に偵察活動をすることが問題の根源だ。同じようなことが再び起きないよう、われわれはこうした活動の停止を望む」と反発しました。


アメリカと中国の間では、ことし2月にも南シナ海の上空で哨戒機どうしが異常接近しています。