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この中で平成11年6月から2年間、都の中央卸売市場のトップを務めた大矢實元市場長は豊洲への移転を決定したいきさつについて、「築地市場の老朽化を受けて400億円をかけて現地での建て替え工事を始めたが、営業を続けながら工事することの限界に直面し、市場業界の要請を受けて移転の可能性を検討し始めた。5か所ほど挙げられた候補地の中で条件を満たす場所は豊洲しかなかった」と証言しました。


また、当時の石原知事にどのように報告していたか問われたのに対し、大矢元市場長は月1回のペースで知事に報告していたとしたうえで、築地市場の建て替えを断念し、移転へ方針を転換する際や、複数の候補地の中から豊洲に決める際など、重要な局面では石原知事に説明し、了解を得ていたと述べ、豊洲への移転は石原元知事が最終的に決断したとする認識を示しました。


そして、移転先を豊洲と決めた際の石原元知事とのやり取りについて「平成11年10月か11月ごろ、私が『豊洲しかない』と説明すると、知事は『豊洲か』と答え、この問題は大変なんだという認識を示されたことを覚えている。さらに『東京ガスは売ってくれるかな』と話していた」と証言しました。


また、土壌汚染の認識を問われ「地下が汚染されているという話を聞いたため、部下に専門家の意見を求めるよう指示した。土壌を覆い、封じ込めれば大丈夫だということで東京ガスとの交渉に入った」と証言しました。