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トーハンによりますと、新潮社が発行する「週刊新潮」の発売日は、通常は毎週木曜日で、掲載される記事の内容を記して電車の車内などに掲示する中づり広告の原稿は、火曜日にトーハンに送られてきます。
ところが、トーハンの担当者は、ライバル誌の「週刊文春」を発行する文藝春秋の社員が定期的にトーハンを訪れた際、「週刊新潮」の中づり広告を事前に見せていたということです。


トーハンは、こうした事実関係を認めたうえで、「中づり広告には秘密保持の規定がなく、販促物という認識だったが、他社に関する情報なので配慮するべきだった。違法性や今後の対応については新潮社などと協議していきたい」とコメントしています。


新潮社は、「組織的に中づり広告を不正に入手していたことに驚きを禁じ得ません。真相を明らかにすべく調査を続けていきます」とコメントしています。
一方、文藝春秋広報部は、「情報を不正に入手、あるいは不法に入手したこと、それによる記事の書き換え、盗用などの事実は一切ありません」とコメントしています。