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カーギルは、動物の細胞を使った食肉の培養技術を手掛ける新興企業メンフィス・ミーツへ出資した。培養肉業界は誕生からまだ日が浅く、従来型の食肉を扱う企業が投資するのは初めて。培養肉は肥育や食肉処理の施設を必要とせず、環境に優しいと考えられることから「クリーン・ミート」と呼ばれ、複数の新興企業が製品開発に乗り出している。カーギルが具体的にどの程度のメンフィス株を取得したかは、両社とも明らかにしていない。


 食肉各社は肥育時の抗生物質投与などへの依存を減らし、家畜の扱い改善を求める圧力にさらされている。植物由来のハンバーガーやチキンフィンガーを開発し、ベジタリアンになっていない消費者も含め、大量の飼料用穀物や水が必要な食肉生産を懸念する人々の需要をより幅広く取り込もうとする企業も存在する。


 メンフィスをはじめ、こうした問題に細胞培養技術という別のアプローチから取り組んでいる米国や欧州の新興企業もある。


 カーギルは牛肉と鶏肉の生産で世界屈指の規模を誇る。同社の食肉部門で成長事業担当トップを務めるソニア・ロバーツ氏は「動物福祉の観点で商品を求める人々のために(培養肉が)提供されてほしい」と述べた。


 メンフィスは23日、1700万ドル(約18億円)の資金調達の一環としてカーギルから出資を受けたと述べた。実業家のビル・ゲイツ氏やリチャード・ブランソン氏、ベンチャーキャピタル2社からの投資も受け入れたと説明したが、それぞれの金額には触れなかった。