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中国では、建国記念日にあたる「国慶節」を1日に控え30日夜、北京の人民大会堂習近平国家主席をはじめとする共産党の最高指導部のメンバーや各国の大使などが出席して晩さん会が開かれました。


この中で李克強首相が演説し、中国は建国以来共産党の指導のもと発展してきたとしたうえで、「中国の人民の生活は改善し、国際的な地位と影響力は大きく上昇した」と強調しました。


そして、10月18日から開かれる5年に1度の共産党大会について、「ゆとりある社会の全面的な実現に向けた重要な大会だ」などと述べて団結を呼びかけました。


また、台湾との関係について李首相は、「台湾独立には断固として反対し、祖国の完全統一の実現に向け歩みを進める」と述べ、「1つの中国」の原則を受け入れていない台湾の蔡英文政権を改めてけん制しました。


共産党大会では、党の指導部のメンバーが大幅に入れ代わる見通しで、人事などをめぐり水面下で激しい駆け引きが行われていると見られています。李首相としては、党指導部の実績と団結を強調することで党の指導力を国民にアピールする狙いがあるものと見られます。