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キリンとサッポロはそれぞれ、瓶ビールや飲食店向けにたる詰めで出荷するビールやチューハイなど一部の商品について、来年4月1日から出荷価格を値上げします。


両社とも値上げ幅は公表していませんが、飲食店向けの卸売価格は瓶ビールの場合で10%程度値上がりする見通しだとしています。缶ビールについては出荷価格を据え置く方針です。


今回の値上げはトラックドライバーの人手不足などで物流費用が上昇し、容器を回収して再利用する瓶やたる詰めの商品のコストがかさんでいることが主な要因だということです。


これにより、アサヒとサントリーを合わせてビール大手の4社すべてが、来年3月から4月にかけて、ほぼ同様の値上げに踏み切ることになりました。


大手がそろって値上げするのは、大麦などの原料価格が上昇した平成20年以来およそ10年ぶりで、今後、飲食店でも値上げの動きが広がることが予想されます。