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本当に仕事ができる人というのは、一見すると何も仕事をしていないように見えるのかもしれない。 ... - YET ANOTHER TRIVIAL TECHNOLOGIES

本当に仕事ができる人というのは、一見すると何も仕事をしていないように見えるのかもしれない。


できるほど透明になる

2つの世界の「橋渡し」をする仕事というのは、それが上手な人であればあるほど、その人の存在が透明になっていく。


「ああ」したいとか「こう」したいとか、医療者側があいまいな概念を放り投げても、上手な事務方は、それを行政に伝わるように言語化してしまう。あんまりスムーズだから、医事なんかいないように仕事がすすむ。


上手でない事務方が間に入ると、その人の「活躍」が、嫌でも目に入る。

一時期評判になった、病院再建のプロ。


あの人の「再建戦略というのは非常に簡単。とにかく急患を受け入れて、病院の窓口をきれいに改築して、職員の給料を引き下げて…といったもの。


どこの病院にいっても、やりかたはだいたい同じ。


現場は大混乱。

あいまいな概念を単純化して考えるとき、そこに情報の欠落が生じる。本来は不都合な欠落。ところが、依頼人に感覚される仕事の量というのは、たぶんこの欠落の大きさに比例する。


本当に上手な再建人がいるとしたら、その人が現場にはいっても、一見何も変わらないように見えるはず。再建人の考えかたは、ウィルスのように感染する。中の人も気がつかないうちに、現場の空気はだんだんと変わり、業績が上がる。そんなふうに「効果」が現れる。


現場はきっと、「その人がいなくても、自分達だけでも同じことがやれた」と錯覚する。

今流行の成果主義なんかは、こうした人の「凄さ」を発揮する場を奪い、組織内の空気がますます殺伐としたものになっていく。

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